癌になることは不幸ではない?
知人のご家族が亡くなった。
まだ若い、学生さん。
突然の呼吸不全で、家族も本人も想像つかない出来事だったろう。
大切な人をなくした悲しみは、その本人にしか分からないことだと思うので
安易に「かわいそう」とは語れないが
人間、生きていく以上で耐え難い困難は、いつ訪れるのかは分からない。
表面だけ見ると、とても切なく辛い出来事だけど
そのことを乗り越えることで、残された家族が得られる深い何かがある可能性も。
癌だ、癌だ、どうしようと騒ぎ、周りに不安を撒き散らしながらも
10年以上普通の生活を送っている人もいれば
今回の知人のように、急に生活か一変する出来事が起きることもありうる。
医師によっては、癌よりも糖尿病の方が恐ろしいと言う。
癌=死、地獄、この世の果て
という図式は、自分が作っているもので、それに気付けば
自分で壊せるものかもしれない。
図式に当てはまるように、無意識で自分から動いていることに気づくかどうか、
そこがポイント。
癌と診断されたら「生きたい」と思う。
それは人として当然のことだけど、
そう思ってしまうのは、自分の中に
癌=死、地獄、この世の果て
という図式が前提にある、ということをしっかりと理解していきたい。
私もこの図式を持っている。
しかし、診断されてから5年経過しつつも、仕事をしながら普通に生活ができている。
頭の中では、常に不安が付きまとっていながらも、なんら変わりなく過ごせている。
ってことは、その図式を外すことも自分次第でできるといえる。
もしかしたら、癌はかわいそうで不幸な病気じゃないんじゃないかな。